大きく透き通った瞳に
ほどよい肉付きと適度に締まった艶やかな愛されボディ。
輝く深紅の鱗を身にまとい、
どこへ行っても人気者 な伊豆のアイドル、金目鯛。
見るたび「女子力高いなあ」と思ってしまうその姿。
「伊豆のアイドル」と称される魚はたくさんいますけれども、もう別格。
老若男女幅広い年齢層から支持を集め、
歌っても踊っても・・・もとい、煮ても焼いても美味しい
スーパーアイドル。
唯一の残念な点は
海中で生きてる姿を見ることができない
というくらいでしょうか。(それと少しお高めなところ?)
ところで金目鯛とひとくちに言っても、
伊豆では
「地金目」と「沖金目」と呼ばれる2種類が流通しています。
「地金目」と呼ばれるのは、
弓ヶ浜沖から神津島近辺の海で獲られた近海モノ。
このあたりは海流や地形の影響を受け、
年間を通して餌の豊富な恵まれた漁場であり、
ここで採れた金目は脂肪量が豊富で、味が濃いと言われています。
キロ越えの個体は特に脂乗りがよく、トロ金目とも称されます。
その美味しさと希少性ゆえに、
市場での買い取り額も、流通額も、他の金目とは全然違うそうな。
そしてなんと贅沢なことに、
地金目は99%以上静岡県内で消費されるらしく、
首都圏や他の地域ではまず食べることができないそうです。
全国区の人気を持ちながら、活動するのはほぼ地元だけ!
こんな貴重なご当地アイドル、他にいませんよね。
ちなみに剥いだ鱗もかなり女子力高めです。
個人的には伊豆名物・河津桜の花びらに似てるなあと思います。
花びらと違って生臭いのが残念なところ。
※鱗は素揚げにして塩をまぶすと、とても良いおつまみになります。